サイキック紅葉

lo-tus2010-11-29

この前の土曜日は小学生の娘と一緒に自転車に乗って南禅寺永観堂哲学の道へと紅葉めぐりに。人が多過ぎで自転車を押して歩かなければならず、サイクリングどころか、ほとんど「お荷物」になってしまったことはさておき・・・。家から近いので何度も訪れているものの、特に永観堂はいつになくベストな状態で、赤や黄の海と化していました。
紅葉は、ちょっと散りかけた時に見に行くのがいいですね。どうしてかというと、木々だけでなく地面までレッド&イエローカーペットになって美しい。
日本の紅葉が世界一美しいのは、その気候が植物多様性を生み、いろんな木々がいろんな色を発して「錦」を作るからだと聞いたことがあります。
それは自然界の話で、この永観堂の庭は人工美の世界。紅葉の色自体は自然のものだけれど、区切られた庭に赤や黄になる木をふんだんに植え込んで、ほかの石や建物と一緒に一つの小宇宙を作り上げているわけだから、やはり人工のものです。中でも徹底的に派手な発色、予想できないグラデーションの組み合わせは、本当の自然の状態ではあり得ない色合いでしょう。これはじっくり鑑賞するというよりも、気持ちを高ぶらせるような・・・秋をサイケデリックに飾り、浮世からトリップしちゃおうという演出だと思うのですがどうでしょう?