2006-01-01から1年間の記事一覧

真っ白な朝がきた

先日「全てを終えた真っ白な朝を迎えたい」などと書いたら、違う意味で真っ白な朝を迎えてしまいました。今日で仕事を終えようとしているその朝に・・・。 初雪。 朝、いつものようにコーヒーをすすっている間に、ちょっと目を離した隙に、あっという間に積…

Get Up J.B!

今年は年末に衝撃が続いています。先日の岸田今日子さんに続いて、今日はあのゴッドファーザー・オブ・ソウル ジェームス・ブラウンが逝きました。音楽界はまた一人、世界遺産を失いました。 反復するリズム&グルーブ、唸りをあげるメイシオ・パーカーのサ…

道の駅でマッタリ

車で遠出すると、ちょっと休憩に寄るのが道の駅。道の駅にもいろいろあって、最近は内装をオシャレにしたり、こだわりグルメを開発したり、温泉を併設したり・・・、特に都市近郊のコギレイな道の駅はがんばってる感じがします。しかしです。個人的にはそう…

真っ白な朝を求めて

忙しい年末がやってきた。人はどうしてこう、年末だからといって忙しくするんだろう?“忘れてはならない仕事”がいっぱいあるというのに、“忘年会”という名目で騒いだりするのは不思議だ。1年という節目を設定して、一度みんな終わらせる・・・そんなリセット…

Polk Salad Annie

今日から、レコードジャケット日記を始めます。不定期版。前から気になっていたこんなジャケット、最近見つけたあんなジャケットについて、思いついたことなどをメモ風に書き留めておこうかなと。さ、正方形の中にどんなドラマが?初回は・・・ Tony Joe Whi…

コワカワイイ?

「新京極カルト&ミステリー」が今熱い。昨日レイトショーに行った時、もうすぐ公開のリメイク版犬神家のPOPが、映画館のロビーにありました。(写真)見て下さい。松嶋菜々子よりも、石坂浩二よりも、メインはスケキヨです。完全に主役を喰ってしまっていま…

今年最後の衝撃作

「新京極カルト&ミステリー」が今熱い。レイトショーで幻の日本映画「幻の湖」を見てきました。まずチラシの宣伝文をそのまま紹介します。 愛犬の死をきっかけに現代から400年前の戦国時代、そして遠い宇宙まで、琵琶湖を中心とした永遠のロマンの世界が展…

(17)スピリチュアル*フラワーズ

靴を作ってもらおうと、西木屋町の「包(ほう)」さんの工房を訪ねました。以前一足作ってもらって、デザイン、履き心地ともにとても気に入り、すっかりファンになったので。これで二足目です。 工房といっても古い町家が仕事場で、若いお二人で細々と、商売…

続・華麗なるジャケットの世界

以前紹介したレコードジャケットの専門サイト「Jacket Watch」。僕もJacket Hunterとしてお手伝いをさせてもらってます。 と言っても、気が向いた時に気になるジャケットを送り込んでいるだけなんですけどね。しかし他のHunterさんも言ってますが、この作業…

(16)銀河の庭

木の葉が落ちる、木の葉が落ちる、まるで遠くから降るかのように、 大空で、いくつものはるかな庭が枯れたかのように。 木の葉が落ちる、否定の身ぶりでひるがえり落ちる。 〜R. M. Rilkes〜色づいたイチョウを見ると、どういうわけか宇宙を思い出す。銀杏(…

ライトアップ狂想曲

いま、とにかく京都は人が多い。紅葉シーズンということで大勢が押し寄せて、市内の移動がエライことです。確かに秋の京都はBeautiful。でもこの混みようには何年住んでも慣れることができない。 昼間の混雑だけならまだしも、ここ数年、夜まで混雑していま…

華麗なるジャケットの世界

「ジャケット」それはすべての音楽ファンの心をときめかせるマジック・アイコン。 友人のデザイナー・Subtonicさんが、レコードジャケットを展示するサイト「Jacket Watch」をはじめました。選考の基準は「見る人にとって創造的なインスピレーションの源泉と…

逃げ去るイメージ

アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真集『決定的瞬間』は、装丁がマティスでフランス語の原題『Images a la sauvette』は“逃げ去るイメージ”という意味。その「逃げ去るイメージ」のほうがずっといいと思う(トリュフォー『逃げ去る恋』も連想)。でも“決定…

Waterfalls 〜赤目の滝その後〜

「Waterfall」というタイトルで、赤目四十八滝の印象を書いたのは、まだ記憶に新しいこと。でも今日のタイトルは「Waterfalls」。 「やっぱり滝って、癒されるよなぁ〜」などと、旅の余韻に浸っていたところ、タイムリーというかなんというか、つい昨日、赤…

酒と平和の日々

来日ラッシュ。何がって? つい昨日、ヌーボーが日本にやって来たというニュースを見た。解禁は16日。 それから今、9月のHiroshima日記でもご登場いただいたダライ・ラマ法王が、平和会議などのため来日中である。だから「酒と平和の日々」。ボジョレー・ヌ…

CM Lounge

LPは長編ストーリー、シングルは3分間のPop Magic。そしてさらに短くて、一瞬のきらめきにかけた音楽があります。それはCM音楽。15秒、30秒、1分足らずという短い尺の中で表現を極める感性は、俳句の世界に近いかもしれませんね。 そんなCM音楽は制約…

Waterfall

滝が見たくなって、三重県・名張の赤目四十八滝に行ってきました。本当に48ヶ所の滝があるわけではなくて、それぐらいたくさんの滝があるという意味らしいです。渓谷の岩道を歩くと、次々といろんな滝に出会います。大きも流れ方もそれぞれ違っておもしろか…

図書館の快楽

時々仕事関連の調べもので、図書館に足を運びます。 いいですね、平日の午後の図書館は。緊張感でもなく、ゆったり感でもない、独特のクールな空気があって・・・。 図書館に行く目的は、何か調べたいものがあるから。読みたい本があるから。ざっと本棚の分…

(15)水琴窟の中の宇宙

以前、右京区の妙心寺にある退蔵院というお寺を訪ねたことがあります。ここは見事な枯山水の庭と国宝の絵画が有名なお寺なんですが、目的はそのどちらでもなくて、実はそこには水琴窟(すいきんくつ)があると聞いて、ぜひぜひその音を聴きたくなった、とい…

Surpriseしてる?

おどろき、それは Surprise。 よく仕事でご一緒するパフォーミング・アートの先生がいらっしゃるのだが、その方の最近の口癖は「Surprise=サプライズ」である。 先日も話していると、こんな具合だった。 雑誌を見ては・・・ 「デザインビジュアルはサプライ…

男心音楽講座(2)〜秋の夜更けはセツセツと〜

秋たけなわ、皆様ご機嫌いかがでしょうか?非常勤講師のlo-tusです。 さて、いろんな音が冴える秋の夜更け。あなたのお部屋に今夜もいい音、鳴ってますか?昔のレコードの復習、これから来そうな音楽の予習は、ぜひ欠かさないようにしましょう。ローマは一日…

飛行船日和

「Lo-tusさん!ほら、アレ、アレッ!」 仕事仲間が興奮気味に窓の外を指さすので、身を乗り出して見てみると、秋の空にはでっかい銀色の風船・・・じゃなくて、飛行船が浮かんでいた。 「おぉ〜!」 僕もいっしょに、ワケもなく喜んだ。 飛行船を見ると、人…

ルスデン

突然ですけど、留守番電話ってイヤじゃないですか? 僕はイヤです。だから電話をかけたとき留守電に切り替わった瞬間・・・、切っちゃう。 とはいえ、ビジネスだと避けて通れない場合もあります。急いで相手に連絡を取らなければならない時は、面倒でもメッ…

Blue Moon

雨上がり、まあるい月があらわれた。 蒼く澄んだ光がおりてきたので、 この月の光しか届かない場所に行きたいと思った。 無粋な人造ライトアップを逃れたら きっと月光の下にしか映らない 蒼い世界に行けるはず。 月の夜、「何か」が起こるのは本当らしい。 …

なんともはずかしい時代

「三丁目の夕日」が昭和33年(東京タワー完成の年)にワープできる映画ならば、この映画「1980(いちきゅうはちまる)」は文字通り1980年にワープできる映画です。1980年といえば、日本全国テクノ現象の年。(ジョン・レノンが亡くなった年でもあります。) …

Isn't She Lovely

70年代の Stevie Wonderはすごい。80年代以降、愛の伝道師的なポジションになってからは興味がなくなったけど、70年代のあのパワーはミラクル。はっきり言って一時期の彼は、いい曲しか書けなかったのではないか?特に「Songs in the Key of Life」「Innervi…

(14)RANDOM WALK

コンカイノォ、キョウトトコロドコロワ〜、ランダムウォークノ、オハナシデース! あ、どうしてこんなにガイジン口調なのかというと、実はこの夏京都にオープンした洋書専門店「RANDOM WALK」に、初めて行ってきたからです。 「洋書・洋雑誌だけでなく、伝統…

Sketch of Hiroshima(2)

【in 広島】 初めて広島市を訪れて、実際に自分の目で見たり、耳で聞いたりすることって本当に大切だと思った。それはリアリティをつかむこと。 もちろん以前から、“Hiroshima”のことは、歴史の教科書やいろんなメディアの報道で知っていた。でも今回、平和…

Sketch of Hiroshima(1)

ここ何年か、夏が終わってから「夏休み」をとることにしている。そのほうが人出が少ないし、それになんとなく今の時期にどこかを旅するのが好きなのだ。暑さがおさまった頃、気分的にも力を抜きたくなる。車をとばしてハイウェイドライブ。旅の友・CDを何…

全身彫刻家

滋賀県立近代美術館の「イサム・ノグチ展」を見てきました。イサム・ノグチといえば最近はインテリアの分野で有名で、ほら、あの和紙を使った行灯(あんどん)のような照明〈あかり〉をすぐに思い出します。よくうどん屋さんや民芸品店でも、「あれイサムっ…