華麗なるジャケットの世界

lo-tus2006-11-21


「ジャケット」それはすべての音楽ファンの心をときめかせるマジック・アイコン。
友人のデザイナー・Subtonicさんが、レコードジャケットを展示するサイト「Jacket Watch」をはじめました。選考の基準は「見る人にとって創造的なインスピレーションの源泉となるような素晴らしいジャケット」とのこと。中身の音楽ではなくて、あくまでも見た目重視のチョイスですが、ジャケットの良いレコードというのはなかなかどうして中身も良かったりするもので・・・。年代別、カテゴリー別に分けられているので、いろいろおもしろい見方ができるジャケット・ミュージアムです。
しかしジャケットというのは、独特のデザインフォーマットですよね。純粋なアートではないけれど、かといって単なる商品ラベルとは全くちがう。その音楽や、ミュージシャンのスタイルや、デザイン性や、目立とうインパクトや、時代の雰囲気や、その他諸々いろんな要素があの正方形の中にギュッと詰まっている。多面的アイディアがゴッタ煮になって沸騰しているかのようなビジュアルは見ているだけでも楽しくて。
誰しもジャケ買いの経験はお持ちでしょう。レコード店を物色していると、時たまバチッと目が合うレコードがあります。そんな時は「このレコードはここで僕を待っていたのだ!」と運命を感じ即買い。LPならなおさら、小脇に抱えて帰る時のウッキウキは格別です。家で聴いてみると音楽は大したことなかった・・・、なんてことがあっても後悔はしない。買わなければもっと後悔しているんだから・・・。
音楽をデータでダウンロードできる時代になってもジャケットの魔力は不変です。自分の部屋に飾りたいがために、わざわざLPを選んで買うこともあったりします。好きなジャケット、思い入れのあるジャケットは、ホント人それぞれの体験に依存しますが、相変わらずすべての音楽ファンのための「マジック・アイコン」であり続けるでしょう。
Jacket Watch」はこれからも展示を増やしていくとのこと。期待してます。「ロックの殿堂」ならぬ「ジャケットの殿堂」を目指しているとかいないとか?