Surpriseしてる?

lo-tus2006-10-20



おどろき、それは Surprise。


よく仕事でご一緒するパフォーミング・アートの先生がいらっしゃるのだが、その方の最近の口癖は「Surprise=サプライズ」である。
先日も話していると、こんな具合だった。
雑誌を見ては・・・
「デザインビジュアルはサプライズがないと引き立たないねえ…」
食事の時は・・・
「料理も見た目のサプライズがあるほうが面白いし、美味しく見えるよね」
そして本業については・・・
「パントマイムは、いかにサプライズが作れるかが勝負なんだよ」
相当「サプライズ」という言葉が、先生の心をギュッとつかんでいるらしい。確かにその先生は、サプライズいっぱいの波乱の人生を送ってらっしゃる!


「Lo-tusくん、最近サプライズしてる?」
「はぁ〜・・・」


そこで考えた。僕は最近サプライズしてるだろうか?・・・と。
自分が年をとって、ある程度の経験をしてきたせいか、あるいは昔に比べて情報も事件もいっぱいありすぎて、ちょっとやそっとじゃ驚かなくなっているせいか・・・、そんなに大きなサプライズには最近出会ってないなと思う。
しかし、そもそも、僕だってサプライズは大好き。あらかじめ先が読めるような展開よりも、意外性のあるもの、偶然に左右されるもののほうに惹かれる。つまりそれは「演歌よりもフリージャズのほうが好きだ」と言っているのと同じ意味だ(演歌もシチュエーションによってはグッときたりしないでもないけど)。意外性はそれだけで楽しいし、時々すごく笑って愉快になるものだ。
「こうでなくっちゃならない」という固定のイメージを強く持ちすぎると、そうならなかった時怒りが湧いたり、落胆したりする。しかしそれは人の意識の勝手な思い込み。世界は人の思い通りにはならないのだ。だからイメージは固めない。目標は持たない。「こんなのもアリかな?」と、いい加減に許すことにしている。
そうそう、それで最近のサプライズの話。といっても・・・、レコ屋で偶然試聴した曲が、飛び上がるぐらいいい曲で衝動買いしたとか、久々に飛行船を見たとか、最近会ってない友達の夢を見たら、その翌日連絡があったとか(予知夢)・・・まあその程度のことだ。もっとも、急に仕事が増えたとか、財布の中を見たらお金がなかったとか、そういう嬉しくないサプライズならいっぱいあるけどね。
こんなふうにたくさんの小さなサプライズに囲まれて暮らしている。感じるか感じないかだけの問題で、サプライズは本当はどこにでもあるのだと思う。じゃあ今、どんなことが一番サプライズか・・・?そりゃあ何も起こらず、すっごく平穏で満ち足りた日が一日でもあれば、それはそれでサプライズだろうな。