コワカワイイ?

「新京極カルト&ミステリー」が今熱い。昨日レイトショーに行った時、もうすぐ公開のリメイク版犬神家のPOPが、映画館のロビーにありました。(写真)見て下さい。松嶋菜々子よりも、石坂浩二よりも、メインはスケキヨです。完全に主役を喰ってしまっています。しかもこれ、スケキヨだけは飛び出す絵本のような2D仕様。お金のかけ方が違う。

映画の公式HPをのぞいてみると、スケキヨくんドットコムなる専用サイトがあったり、スケキヨくんストラップのプレゼントがあったり、妙な盛り上がりを見せている。今や横溝ワールドを代表するキャラクターの地位を得た感があります。スケキヨおそるべし。
もっともスケキヨは、怖いイメージがあるものの、実際は次々と人を襲ったりするわけではなく、かわいそうな過去も持ち合わせていたり、気持ちの伝え方もとっても不器用だったりして、「悪役」というにはほど遠いヤツなんですよね。そしてあのジャストフィットしたツルッとした真っ白なマスクは、無垢な胎児のようでもあり、宇宙人のようでもあり、はたまたアザラシのタマちゃん(古い!)みたいでもあって、なかなかくすぐられるものがあります。ちょっと触らせてほしいと思いませんか?要するにカワイイのです。今の世の中、カワイイものがあふれてますけど、スケキヨの場合は今風に言うならば「コワカワイイ」。ようやく時代がスケキヨに追いついたってことか?
しかしです。スケキヨをメインに据えたこれらの一連のPRは、どす黒い横溝ワールドとはギャップがあって、どうも浮いているような気が・・・。