2006-01-01から1年間の記事一覧

誉め殺しの美学

関西地区では土曜の午前に放送している、テレビ朝日系番組「渡辺篤史の建もの探訪」。渡辺篤史さんが毎回オシャレな建築の家を訪問し、いろんなこだわりを紹介するという企画ですが、なかなか面白くてよく見てます。他人がどんな家に住んでいるのか興味ある…

美貌の青空

昔聴いて気に入って、最近聴き直してもっと気に入った・・・、 そんなレコードが誰にでもあると思う。 自分の場合、最近のそれは「SMOOCHY」(Ryuichi Sakamoto 1997)。 特に「美貌の青空」が曲も詩も良いので少しだけ引用したくなった。 「美貌の青空」 眼…

惑星ライフ

最近、ごく個人的に惑星ブームに沸いていたところ、今日また偶然、宇宙グッズの記事を見つけた。 今まで人類は、ロケットを打ち上げることで精いっぱいで、宇宙で生活する事に関してはまだまだ未熟。宇宙飛行士の方の話によると、宇宙船の中で動いたり、食べ…

惑星ソラリス

『惑星ソラリス』を観ました。かれこれ5、6回目。この映画、舞台が宇宙なので、一応SFに分類されているみたいですが、なかなかどうして、それにとどまらない深い世界があります。実に静かで淡々とした映画なので、観ているうちに眠ってしまうことがありま…

惑星同盟

冥王星が惑星では無くなるそうだ。やるせない気持ちになったのはぼくだけだろうか?「すい・きん・ち・か・もく・・・」などと覚えたのが、間違いだったなんて・・・なんだかさびしいような気がする。 理由は「軌道周辺で、圧倒的に支配的な天体」ではないか…

Cool Female Vocal

暑いときは、すごく熱い音楽をかけるか、すごくクールな音楽をかけるか・・・さてどちらでしょう?僕は両方です。熱い音楽といえば・・・70's Soul Musicとか熱帯エキゾ系ラウンジなどが◎。ではクールなほうはと言うと、やはり夕立のあとの風のように涼しげ…

(13)送り火2006

今年は仕事場のビルから見る羽目になってしまった送り火。 ネオンの向こうに小さく船形が。 京都は今夜、チルアウトしてます。

イルカが笑う日

名古屋港水族館に行ってきました。焼けるような暑さと人ごみの熱さ。それとは対照的に水中を優雅に泳ぐ魚たちをみていると羨ましくて、「あーあ、僕も海坊主として生まれていたなら、あっち側の住人だったのに・・・」なんて、そこまで思いつめることはない…

(12)現世と来世の帰省ラッシュ

今年もお盆が近づいてきましたが、お盆休みということで故郷へ帰省される方も多いことでしょう。しかしこれは現世に限ったことではありません。この時期来世から、ご先祖様たちだってお盆を故郷で過ごそうと続々と帰ってくるんだよと、小さい頃から聞かされ…

Rose in Tideland

テリー・ギリアムの新作「ローズ・イン・タイドランド」を見てきました。「未来世紀ブラジル」は大好きだけど(古い?)、最近はそれほど注目していなかった監督。久々に、ちゃんと向かい合った感じです。 まず登場人物には笑いました。全員、いわゆるイって…

夏休み自由研究 〜クラゲの生態〜

これだけ暑いと、なーんにもせずに水の中でプカプカ浮かんでいたくなる・・・ということで今年の自由研究のテーマはクラゲ。漢字で書くと「海月」。海の月という、なんともアブストラクトでロマンティックなネーミングからして気に入った!何年か前に一度ブ…

現身日記(うつせみにっき)

今年は梅雨のシッポが長かったので、最近ようやく夏らしくなったと思えばもう8月。暑さばかりでなく頭の中が雑事で占められて、しばらく日記を書く気もしなくて久しぶり。暑さといえば、昆虫たちは環境に敏感なもので、この熱気を待っていたかのように蝉の…

ロックスピリット・フォーエバー

夏といえばロック・フェス!「フジ・ロック・フェスティバル」や「サマー・ソニック」などの正統派に加えて、最近ちょっとオヤジ向けフェスが増えているみたいですね。例えば「ウドー・ミュージック・フェスティバル」の顔ぶれを見ると、サンタナ、KISS…

まだ見ぬ旅行記

最近家族がタイへ行き、持ち帰ってきた写真やらお土産やら見ているうちに、行きたい気持ちがフツフツとわいてきた。そこで、行ったこともないくせに旅行記を書きたくなったというわけだ。●タイのブツ ワット・プラ・マハータートの仏頭 さすがは仏教国・タイ…

(11)祇園祭2006

昨夜は宵山を少しだけ歩いた。毎年のことだけど、近くで祭りがあるとついフラっと歩いてしまう。これは、赤ちょうちんについついおびき寄せられるオヤジの心理に近いかも知れない。ビール片手に、スマートボールに気を取られ・・・。今年は天候が悪いせいか…

頭突きについて考えた

ドイツW杯決勝で、頭突きを食らわし退場処分を受けたフランス代表MF・ジダン。あのシーンを見て僕はある映画を思い出した。 ひとつは、レオス・カラックスのアレックスシリーズ(『ボーイ・ミーツ・ガール』『汚れた血』『ポンヌフの恋人』)。どの作品だ…

夏のにおい

だいたい京都という街は、これからしばらくが一番慌ただしい。なんたって、祇園祭と梅雨明けとセールがいっぺんにやってくるのだから。盆と正月…どころの騒ぎではない。ちょっとセールをひやかしに出掛けた街は人、人、また人。四条通りのアーケードにも提灯…

辺境の音

サッカーでもタンゴでもなくて、アルゼンチンからすっばらしいレコードが届きました。最近の愛聴盤、Juana Molina「Son」のこと。ファナ・モリーナはアルゼンチン音響派と言われている人たちの中でも、主要人物として知られる女性シンガー。新作「Son」はア…

たばこ

たばこ値上げを記念して(??)、今夜はたばこについて。 喫煙者は最近ますます隅に追いやられつつあって、落ち着いてタバコを吸えるのって、他人から離れて一人でいる時かお酒のある店か。タバコは孤独の理解者です。体に悪いのは分かってます。人に迷惑か…

レッツ・バザー

先日バザーに行ってきた。何かを買いに行ったわけではなくて、今回は売るほうにかり出されたのだ。みんなから集められた「眠れる宝物たち」(ガラクタなんて決して言いません!)を陳列すると、さすがに時代も国籍もバラバラなカオスな商店ができあがって、…

Misty

「降ってほしくない雨などない」 というのはアメリカ・インディアンの言葉。 雨は川になって、川は海になって、 海は雲になって、雲は雨になって。 すべては円環(ループ)。 ほら、雨垂れだって円い。 円いターンテーブルにはMistyが廻る。 「長雨」は「眺…

(10)法然院はエアポケット

お寺に行くと、文化財に触るなとか、仏像の写真を撮るなとか、拝観禁止とかって、有名寺院になるほど制約が多いんだけれど、あまりケチなことを言われると、ゲンナリする。落書きやイタズラをするヤツが多いのも分かるけど。本来お寺は誰にでも開かれた場所…

夜のTricolore

実は夜景とかライトアップというものに、僕はあまり感動しない性質だ。そういう人工の光ではなくて、自然光とか、超自然光(別名;サイケデリック極彩色???)なら好きだけど。(笑) でも一つだけ、家の近所になかなかキュートなライトアップがある。それ…

Lovin' You

Minnie Riperton「Lovin' You」は、誰もが知っているスタンダード。今日あらためてこの曲を聴いて思った。 もし5オクターブの歌声がなかったとしても、この曲は本当に“Perfect Engel ”なのだと。 歌のない「Lovin' You」を想像した。 主旋律は鳥のさえずり。…

コピーとカバー

最近世間を騒がせている絵画盗作問題。盗作と言われても仕方のないぐらい、確かに似ている。渦中のW氏は、あれだけのスキルを持っているのだから、その才能をもっとほかのことに生かせばいいのに。W氏が、著作権で稼げる「画家」だと名乗るのから話がややこ…

Mind Garden

ウチの家には小さいながらも庭があって、これから夏にかけて、植木や雑草が一番勢いを増す季節。自分は造園に関しては全く素人だけど、休みの日に雑草を引いてみたり、伸びた枝を切ってみたり、その程度のことはしている。先日も、黙々と草に触り土のにおい…

電脳戯曲

こうして時々ブログを更新していると、ふと不安に思うのは、災害や事故で関連サーバーがすべて壊れてしまったら、積み上げてきたものがみんな消えちゃうんだなーってこと。過去のものを読み返すと、なかなかおもしろいものも、恥ずかしいものも、まあいろい…

(9) 緑の坂道散歩

ヒマにまかせて、神楽岡から吉田山の辺りを散歩してみた。吉田山は、山とは言うものの、本当はちょっとした丘である。街歩きの軽装でも大丈夫。今はどこへ行っても緑がまぶしい。さあ歩こ。 神楽岡は閑静な住宅街。坂の上の家には何となく憧れる。特別な人が…

谷崎とゲンスブール

この二人の前じゃあ、「ちょい不良(ワル)」なんてヌルいお遊び。自分の娘に、一緒に街を歩いてほしいがために、ラフな服装やヘアスタイルをモノにしようと、涙ぐましい努力をするオジサン方はぜひ見習うべき目標・・・それが谷崎潤一郎とセルジュ・ゲンス…

江戸川乱歩賞

今日はひとつ、宣伝をさせていただきます。 先週飛び込んできた嬉しいニュース。鏑木蓮(かぶらぎ・れん)さんが『東京ダモイ』という作品で見事、今年の江戸川乱歩賞を受賞されました。おめでとうございます!これに乗じて、ボクも一杯、やってます! 鏑木…