美貌の青空

lo-tus2006-08-31


昔聴いて気に入って、最近聴き直してもっと気に入った・・・、
そんなレコードが誰にでもあると思う。
自分の場合、最近のそれは「SMOOCHY」(Ryuichi Sakamoto 1997)。
特に「美貌の青空」が曲も詩も良いので少しだけ引用したくなった。

 「美貌の青空」

  眼差しの不実さと
  気高さに溺れていた

  狂おしい夏だった
  青空も 声も
  小さな死のように
  ・・・・・・・・・・・・

  切なさで胸を傷めながら
  君の 可憐な 喉笛から
  あふれ出した 虹の涯は
  美貌の青空

  狂おしい夏だった
  手に触れる すべて
  欠片(かけら)の死のように
  ・・・・・・・・・・・・

夏の終わりに似つかわしい歌。

夏の終わりと書いたが、上空はすっかり秋だった。
ひんやりした今朝、外に出てみると、空には魚が泳いでいた。
意表を突かれた。
うろこ雲。
毎年思うけれど、秋はヒタヒタと近づいてきて、
久しぶりに会う友人のような顔で、ある日突然姿を現わす。
僕は驚き、戸惑う。
これはひとつの儀式のようなものだ。
そういえば偶然、つい昨日、長い間会ってない友達から、
久しぶりに音沙汰があったばかり。
「夏と秋と、どっちが好き?」と聞かれたら、
「変化が好きだ」と答えよう。

*今朝の空。逆光気味の光がきれいだったので・・・。