子曰く・・・

イラストレーターの森華さんがこんな本を出されました(出版おめでとうござます!)。タイトルが『論語絵本』。どんな本かと申しますと「たのしい論語、できました。孔子を知らないあなたのための、ありそうでなかった論語の絵本。」という本なのです。論語…

なおみ

「なおみ」と言っても、谷崎潤一郎ではありません。谷川俊太郎・文、沢渡朔・写真の1982年発表の絵本。日本人形「なおみ」と少女の交流・愛憎(?)を描いた作品です。最近家族がこのような絵本を入手したので、僕は「谷川俊太郎」の名に魅かれて初めて読ん…

かけがえのないもの

『かけがえのないもの』というタイトルだけ見ると、説教臭い人生訓かと思いますが、しかしこの本、そんなもんじゃなかったので本当に楽しく読むことができました。それどころか養老先生、「師匠」と呼ばせていただきたくなるほど、世界の見方が面白い!今の…

BRUTUS仏像

この表紙を見て素通りは出来ません。買わないわけにはいかないでしょ?「国宝 阿修羅展」が開催されていることもあって、今また、阿修羅君は「時の人」、いえ「時のブツ」になっています。本の中身は有名どころの仏像が網羅的にポップな感じに紹介されていて…

音の海

本の帯に「1889年、ドビュッシーはジャワ音楽に魅せられた。以降、音楽は、異文化、自然、環境の放つ音と対峙し変容していく。・・・」とあって、ドビュッシーもジャワ音楽(ガムランなど)もファンである僕としては、さっそく興味をそそられる本でした。 著…

Wood Colors

最近仕事で、エコ&リサイクル関係の企業を取材することが多いです。そんな中で、あるクライアントの広報担当の方から「読んで勉強してください」と教えられた本がこれ。『木の家に住むことを勉強する本』。最初は、スローライフの本かな?それとも建物探訪…

思いやりのある生活

最近の読書から。ダライ・ラマ十四世『思いやりのある生活』。 「思いやり」と言うのは容易いけれど、これを実践することがいかに難しいか・・・。仏教思想で面白いのは、すべてのものは多様な原因と条件が絡み合って引き起こされる相互依存的なものである・…

マスの終焉

最近のニュースから。雑誌「広告批評」が来年4月で休刊すると聞いて、僕はそれほど愛読者でもないのにちょっとショックを受けています。仕事で広告制作に関ることは多いので、もっと愛読者になるべきだったのにもう遅い。今回のショックは、「もう今までと同…

フランスは愛と自由を歌い続ける

「ディスクガイド」という類いの本を、最初から最後まで読み込むことはあまりないけれど、この本に限っては隅々まで読んでしまいました。タイトルは『ポップ・フランセーズ名曲101徹底ガイド フランスは愛と自由を歌い続ける』。1968年(5月革命の年)から現…

品格アレルギー

去年のベストセラー『国家の品格』に続いて、今年のベストセラーは『女性の品格』。相変わらず出版界では品格ブームの様相。試しにアマゾンで和書→品格で検索してみると、もっとたくさんの品格本が出てきました。『男の品格』とか『トヨタの品格』とか・・・…

本のジャケ買い

最近は本をジャケ買いする人が増えているそうです。ジャケと言っても本だから「装丁」か。ある記事によると、大宰治『人間失格』の文庫カバーをデスノートの小畑健さんのイラストに変えたら3ヶ月で10万部売れたとか。夏目漱石『こころ』、武者小路実篤『友情…

澁澤龍彦の古寺巡礼

「澁澤龍彦」と「古寺巡礼」という言葉の取り合わせが意外な感じがして読みはじめた本。そう、シブサワ・ミーツ・ジャパネスク。 僕は今まで、さほど澁澤さんの本を読み込んでいるわけではないので、とにかくイメージが先行していたのです。サングラスの似合…

60s A GO GO

広告は世界を映す鏡。 今日取り出した本は『The Golden Age of Advertising, the 60s』(←知っている人は知っている?)というビジュアル本。 60年代の広告って今見ても、どうしてこんなにおもしろいのでしょう?このあたりは自分にとって、ビジュアルの教科…

知識人99人の死に方

最近『知識人99人の死に方』という、縁起でもない本を読みました。近代以降の作家や学者など99人が、どのような最期を遂げたかについて書かれた本。 知識人といえどもやはり人間。死が近づいたと意識したときは、怯えたり、気弱になったり、やさしくなったり…

江戸川乱歩賞

今日はひとつ、宣伝をさせていただきます。 先週飛び込んできた嬉しいニュース。鏑木蓮(かぶらぎ・れん)さんが『東京ダモイ』という作品で見事、今年の江戸川乱歩賞を受賞されました。おめでとうございます!これに乗じて、ボクも一杯、やってます! 鏑木…