Waterfall

滝が見たくなって、三重県名張赤目四十八滝に行ってきました。本当に48ヶ所の滝があるわけではなくて、それぐらいたくさんの滝があるという意味らしいです。渓谷の岩道を歩くと、次々といろんな滝に出会います。大きも流れ方もそれぞれ違っておもしろかった。
一番気に入ったのは「布曳滝」(写真下段左)。横に広がる滝よりも、岩の真ん中を走る一筋のほうが好きみたい。流れが途中でネジれているところもポイント。滝ってときどき、すごくエロティックに見えません?

何年か前から「マイナスイオン」などどいう言葉が流行ってから、ああいう場所に行くと「あ、マイナスイオンが出てるねえ〜」なんて、それが目に見えるかのように滝を眺める人が必ず一人や二人はいます。でもマイナスイオンって一体何?滝の気持ちよさを、そんな中途半端な科学で片づけていいんでしょうか?
滝は、水、空気、音…、ぜ〜んぶ合わせて気持ちいいのです。不摂生な僕でさえ、体調がよくなった気がします。普段は事務所の階段を昇るだけでゼイゼイいってるのに、ここでは岩のゴツゴツした悪路をいくらでも歩ける感じ。やっぱり、人間の体って環境に左右されるなと・・・。

さて、滝の名前には、大きくわけて「宗教系」と「比喩系」があるように思います。宗教系は、例えば大日滝、不動滝、千手滝というように、ほとんど仏像の世界。一方、比喩系は、夫婦滝、雨降滝、琴滝のように、つまり「もののたとえ」です。いずれにしても、このような名前がつけられたということは、滝は昔からスピリチャルな場所だったのだと思います。

《おまけ》

この一帯に生息する天然記念物のオオサンショウウオくん。こういうリアクションの鈍い動物、僕は結構好きです。

土産物屋さんの看板。「滝商店」というウソかホントかよく分からない店名、「電話赤目三番」と時代不明の表示がなかなかナイス。これで分かるのならスゴイ。シンプル・イズ・ベスト。