架空のメッセージ

lo-tus2009-08-21

選挙が近づくと賑やかに、面白くなってくるのが政党CMです。面白いといっても「Interesting」ではなく、大抵「Funny」のほうですけど・・・フフ。
念のためいくつか見せていただくと、政党ごとにアピールポイントは違うし、イメージテイストも違います。しかしどの映像も一様に、どこかシュールな空気が流れているのはどういうわけでしょうか?党首が「○○を実現します!」とか「政治を国民の手に!」と夢を語る。その背景に流れる映像が書き割りのように鮮やかで、日本ではないどこか架空の人工都市のように見えることがあります。シュールとはすなわち超現実。邪気のある人たちが無邪気なことを言うところが、そもそもシュールの素かもしれませんね(全ての政治家に邪気があるとはもちろん言いませんが)。
それにしても最近の政党CMはいろいろ趣向を凝らしています。爽やか系、熱血系、アニメ・ドラマ仕立て、他党皮肉り型などなどいろいろあります。見比べる楽しみは増すものの、これ、裏を返すと、そこまでやらなければ振り向いてもらえない政党と、ちょっとやそっとでは振り向かなくなった国民と・・・どっちもどっちの今のニッポン。自分はなんてナンギな国に生まれてしまったんだろうと思わないわけにはいきません。いや、世の中まだ平和だと良心的に解釈すべきか??
ちなみに私は、せっかくなのでどんな選挙も必ず投票に行くことにしています。CMの面白さと投票とは、それはまた別の話。