Classic Mood

lo-tus2007-01-15


クラシック好きの友人から「タダ券あるよ」と誘われ、交響楽団・ニューフィルハーモニック大阪の演奏会へ行ってきました。会場は大坂城近くのいずみホール。大阪に遊びに行くのも、その友人に会うのも、クラシックコンサートに行くのも、トリプル久しぶりの休日になりました。

クラシックは、決して嫌いではないけれど、今の自分の雑多な音楽ライフの中に占める割合はごくごく小さいものでしかありません。近代・現代音楽は好きで結構レコード持っていたりしますが、もっと古い「いわゆるクラシック」については疎いです。その原因はいろいろありますが、僕はだいたい、必ずしも譜面通りに演奏されないタイプの音楽に魅かれることが多いから。それにクラシックのレコードはジャケットがつまらなくて、ジャケ買いの楽しみがない。

しかしたまにはしっかり音響が考えられた専用ホールで、オーケストラの生の音に触れるのもいいだろうなと思い、2つ返事で「行くよ!」と手を挙げたわけです。果たして、総勢50名ほどが奏でるベートーヴェンモーツァルトはさすがの大迫力。アンプ、スピーカーによって加工されていないナマ音は、すーっと体に入ってくる感じで気持ちよかった。なんかこう、血のめぐりが良くなるような・・・。

ニューフィルハーモニック大阪の音楽監督/指揮者兼オーボエ奏者は橋本徹雄さん。この方はプロです。今回、橋本さんは、指揮をしながら自分のパートになるとオーボエを吹き始めるという活躍ぶり。指揮者自身が演奏するシーンを見たのは、僕はこれが初めて。野球で言えば、監督が四番を打つようなもんでしょうか?全体を見渡しながら、自分もしっかり演奏しなければならないなんて、もう大変。さて指揮者はいくつまで楽器を兼任できるでしょう?千手観音のごとく打楽器、弦楽器と次々と持ち替えるようなマルチプレーヤーがクラシック界にいたら、どんなに楽しいだろうと思うんだけどなあ・・・。

さてクラシックに限らず音楽一般は、譜面に基づいた「再現性」と、アドリブをきかせてもいい「偶然性」、この2つの要素を持ち合わせていますよね。クラシックはその「再現性」が重視される音楽の極致。逆に民族音楽ジョン・ケージの仕事のように「偶然性」が勝っている音楽もある。先に書いたように、僕は普段は「偶然性」重視ですが、本当に好きな曲なら、一音一句間違えずに完全コピーしてみたいと思う気持ちはよく分かります。
自由でいたい時もあれば、縛られたい時もある。・・・なんだか恋愛の世界にも似ていますが、いえいえ今回は音楽の話です。

*大阪でっせ。久しぶりでっせ。クラシックでっせ。