Skating In Hirakata Park

lo-tus2007-02-13


すごく久しぶりにスケートリンクへ。
どれぐらい久しぶりかというと、「気が遠くなるぐらい」。
イメージはビル・エバンス(P)&ジム・ホール(G)の「Skating In Central Park」。
あの曲のように優雅に滑れるはず・・・、と心の中では思っていた。
が、何しろ「気が遠くなるぐらい」久しぶりなので滑り方をすっかり忘れていた。
スケート靴をギュッと結んで氷上に出たところ、足がガクガク。
手すりだけが親友、というブザマな状態に。
「こんなスポーツ考えたヤツは誰?」
「自分はペンギンになんてなれない!なるもんか!!」
泣きごとを言っても遅かった。
派手に転ぶわけにはいかない。第一ケガでもしてしまったら、
「スケートで転びました〜」なんて言うのは、どうにも恥ずかしいから。
細心の注意を払っていたので、お尻でトリプルアクセルをすることはなかったが。


しかし。
コワイながらも氷と戯れていると、30分と経たないうちになんとなく感覚が甦ってきた。
一時はどうなるかと思ったが、思い出した後は早かった。
足の力の入れ具合とか、バランスの取り方とか
そこそこ緩急を付けたり方向を変えられるようになると、これがめっぽう面白い。
今度は地上で普通に歩くほうがバカバカしくなってきた。
氷に逆らわずなめらかに風を切る・・・、この浮遊感を手に入れればこっちのものだ。
さっきまでの自分はどこへやら。しばらく時間を忘れる。
(変わり身の早さには我ながらあきれる。)
むかし体で覚えた記憶というものは大したもんだ。体のどこかにちゃんと眠ってるんだから。


写真はフィヨルドの太陽・・・、
じゃなくて閉園間際、夕日のHirakata Park スケートリンクで。
Central Parkほど優雅にはいかなかったけれど、子ども並みに集中して遊べたから良しとしよう。
スケート靴を脱いで、いつもの靴に履き替えたとき、普通に歩くのがぎこちなかった。
気分はまだ氷上だったから、一瞬、夢から覚めたような寂しさ。
「地に足がつく」って、つまらないね。(いろんな意味で。)


(メモ)
ああいう場所に行くと、すごく上手いオジサン(団塊?)がいる。
少しタイトなウェアーに、もちろんマイシューズ。
手を後ろに組んで、ボクらみたいなヘタッピ連中を颯爽とすり抜ける。
やたら目立つ。カッコいいけどちょっと笑える謎のダンディー・・。
ほら、ボウリングに行くと、やはりマイボールで黙々と投げる、
マニアなオジサンっているでしょ?同じ臭いを感じる。