Life is Doubt.

lo-tus2007-04-21


ある調査によると男性は1日平均1.57回のウソをつき、女性は1.96回のウソをつくそうです。それに対して、自分がウソをつかれたと感じる回数は男女ともに1日0.36回。こんなことよく調べたもんだなと思います。
「嘘も方便」。ウソをつく回数よりもつかれたと感じる回数のほうが断然少ないということは、おおむねウソは成功していることになります。嘘をついて金をだまし取るとか、犯罪を否認するなんていうのはとんでもないけど、日常のちょっとしたウソは必要なのでしょう。また、ウソだと分かっていながら騙される余裕もね。それで世の中丸くおさまるのなら・・・。人生はトランプのようなもので、「ダウト!」はたまに言えばいいのです。

僕の場合、言いたくないお世辞はほとんど言わないので、ウソをつく回数は多分平均以下でしょう。でも行きたくない飲み会でも断れなかったりするので、やっぱり平均ぐらいかも。
また、上の数字では女性のほうがウソをたくさんついている。これは分かります、直感的に。可愛いウソや美しいウソなら歓迎したい。ウソを美化するという、その才能はウソではないから。

ところで最近僕がついたウソといえば・・・、ある仕事のミーティングに出席しなければならなかったのに、自分にとってもっと大切な仕事が同じ日に入ってしまった。何とかしてミーティングを休んでやろうと、結局「体調不良」ということにして切り抜けることに(あまり気の利いたウソではないけれど)。後日、会議のメンバーから「体のほう大丈夫だったの?」と声をかけられたとき、「ええ、まあー・・・」となんとなく答えてしまったし、目をそらせて苦笑いしてしまったので見破られたかもしれません。見破りつつも騙されてくれたのなら、それは大人の友情です。でも、これであなたも共犯者。

ウソを見破られる時は、できるだけ鮮やかであってほしいとも思います。例えば映画「死刑台のエレベーター」のラスト、ジャンヌ・モローのように。現像液の中に浮かび上がった「動かぬ証拠」を突きつけられて、何の言葉も要らなくなるような・・・。ウソに対する追求や言い訳は、ちっとも美しくないからね。言葉の代わりにマイルス・デイビスのトランペットさえあれば、すべてが The End 。