聴かずに死ねるか?

lo-tus2007-04-18


この人の歌を聴くと、アメリカ南部の湿地帯(スワンプ)にワニを見に行きたくなるし、貨物列車に飛び乗って地球の果てまで旅だってしたくなる。ブルースハープが気怠く響いてきたら、そこはもうディープ・アメリカ。
昨日は“Mr. スワンプロック” Tony Joe White を大阪クアトロで観てきました。なんと26年ぶりの来日公演。こんな日が来るとは・・・、生きてて良かった。夢みたいなOne Night。
トニー・ジョーも、もう還暦はすぎているでしょうか?60〜70年代のレコードのような「南部の荒くれ渡り鳥」的な勢いはさすがに衰えた感はありますが、その分渋味、深みが醗酵して倍増。バンドはトニー・ジョー本人の歌、ギター、ハーモニカのほかドラマーが一人だけなのに、サウンドは重たく、ずしずしと内臓まで響いてきます。こんな味を出せるまでロックを続けられるヒト、なかなかいない。鋼のように渋い声もハーモニカの擦れ方も・・・、男臭さムンムンのロックにお腹いっぱい。
観客の中には白髪交じりの初老のオヤジさんなどもいて、しかも26年前にもトニー・ジョーを見たという人も何人かいらっしゃいました。
ライブの後
「26年前は今日より5曲多かったよ・・・」
「そやけどもう60過ぎやろ。そらしんどいで・・・」なんていうオヤジロック談義が聞こえてきて面白かった。
ライブの主催者によるとこのライプは「聴かずに死ねるか?」シリーズの一環なんだそうです。


*エルヴィスで有名な曲。ファンキーだし、しかもラップの先駆け?
「Polk Salad Annie」♪
http://www.youtube.com/watch?v=fRF24LY5pvw


*カバーも数多いけど、やっぱりオリジナルのザラザラ感が好き。
「Rainy Night In Georgia」♪
http://www.youtube.com/watch?v=7-WD0esoWoQ
(映像と曲はぜんぜん関係ありませんけど)