エゴとエコ

lo-tus2007-07-19

ライブアースについての日記を先日書きましたが、そのとき会場でエコバックをもらいました。最近はスーパーでもレジ袋を有料にしているところが多いので、これは役立ちそう!と大事に持ち帰ったのでした。
エコバックといえば、つい昨日のこと、それを買うためにエライ行列ができているというニュース。ご存知の方も多いかと思いますが、あれです(僕は知りませんでした)。英国のデザイナー、アニヤ・ハインドマーチが数量限定で製作し、世界各地で爆発的な人気を呼んでいるショッピングバッグのこと。ここ京都の大丸百貨店でも徹夜組が出た模様。
そもそも僕は行列がキライで、正月の福袋なんかもゼッタイ買うもんかと思っているタイプの人間なので、こうしてならぶ人の気持ちはよく分かりませんが・・・、でもどうなんですかねえ?この状況。いくら日本人が行列好きだからって、そんなことにエネルギーを使うのは、精神的に決してエコじゃないでしょ?鼻息の荒さに比例して CO2 増えそうです。今回、ドス黒い物欲であるエゴと、白くて静かなコンセプトであるエコが、この小さなバッグの中で正面から出会ったのですから、僕などは笑いが込み上げてきてしまいました。エゴとエコをぶつけるなんて・・・、アニヤさん、なかなか確信犯ですね。
客の女性のコメントを引用すると「環境というより、バッグがかわいかった。海外の有名人が持っていたのを見て、あこがれていた」とのこと。この人がいつまでこのバッグを使い続けるかは疑問ですが、飽きたとか汚れたという理由で、この夏だけのアイテムに終わるのなら、そういうファッションセンスはナンセンスというものでしょう。だって、エコバッグなんだから。これからは合わせ方だけじゃなくて、使い方もファッション・・・?
さてこのバッグには「I'm Not A Plastic Bag (私はポリ袋ではない)」と書かれています。今回のことで、エコが商売になることが分かりました。こうなったら僕もエコバックを開発してうまく売りさばいてやろうかしらと思います。破格の値段を付けて、売上の9割は環境保護のために寄付するの。一度、そんな太っ腹なことをカッコよくやってみたいもんですね(できるもんなら)。バッグに書く言葉だけは、さっき決めました。「I'll Be Longer Than You !(アタシはアンタより長生きよ)」。