未知との遭遇

lo-tus2007-12-04

あれは先日、夜の8時頃、車で山間の田舎道を走っていた時のことでした。日が暮れたあとの山道には街灯も人通りもなく、ヘッドライトだけを頼りに少し不安げに運転していたんです。するとその時、突然前のほうから激しい光に襲われたんです!
「ワッ〜!未知との遭遇!?ついに僕もUFOにさらわれる日がきたか!!」
と、恐怖に震えながらもちょっと期待したのですが・・・目の前に出現したのは、民家のド派手なクリスマスイルミネーションでした。キラキラチカチカ、大掛かりな電飾。周りが暗いのでその1軒だけが変に目立っていて、ハッキリ言って並のSFよりシュールな光景でした。
家をイルミネーションで飾るのが流行り出したのはもう何年も前から。こうい人のことを一般に「ターミネーター」・・・じゃなくて「イルミネーター」と呼ぶことを僕は最近知りました。だから、中に住んでいるのは宇宙人ではなく、田舎の多少裕福なファミリーでしょう、多分ね。
UFOでないことが分かり九死に一生を得たわけですが、僕の頭の中ではまだ謎が渦巻いていました。というのは・・・
「ものすごく限られた人の目にしか触れないのに、何のためにこんなに光る必要があるの??」
そんな素朴なクエスチョン。まあいろいろ理由はあるでしょう。子どものためとか、自営業の方ならPRのためとか。それから周囲に対する多少のミエもあるとかないとか・・・。
そうするとあのイルミネーションは、例えば子どもの節句にひな人形や鯉のぼりを飾るとか、お正月なら門松や注連縄を飾るのと、ほとんど一緒の感覚なんでしょうかね?しかしクリスマスは欧米のイベント。昨今のイルミネーションブームは、そういう年中行事好きの日本人の感性に、向こうの、特にディズニーなんかを中心とする“かわいい”ファンシー文化(きらびやかな夢の世界)が融合したものと僕は見ています。だからイルミネーターの方は、ディズニーリゾートの「エレクトリカル・ パレード 」をイルミネーションの最高峰として崇拝しているはず・・・。
勝手にそんなことを考えながら自宅に帰り着くと、ウチは静かなもんです。第一派手な演出が苦手だし、最近は多少「エコ」の心がけもしている僕としては電気代だって気になるので。とりあえず家には小さなクリスマスツリーが1本だけあって、それを家族と飾り付けするだけでも十分おもしろく・・・ウチはそれでいい、それがいい。
しかし派手なイルミネーションにばかり気を取られて、そもそも本来「クリスマス」というメインイベントのことを忘れてはいませんか?イルミネーターの方は、事前は盛り上がるけど意外とクリスマス本番の日はアッサリなんかしちゃって・・・。その点僕はクリスマスの意義をしっかり把握してますからね。クリスマスの意義とは・・・もちろん「酒を飲む口実」に決まってます。