Ride Ride Ride(2)

lo-tus2008-02-04


どうしてこんな寒い時期の京都で、教習所に通おうと思ったのか?昨日はうっすら積もった雪を眺めて、ちょっと後悔しました。底冷えの中、バイクに乗り続けるのは結構ツライ。足先、指先が痛いです。タラタラ泣き言をいいながらも、第1段階を無事終了。


前回「検定コースを走リます」という教官の後をついて走った時は、クルクルグニャグニャ複雑で、「こんなの覚えられるわけがない!」とすっかりビビってしまったのですが、その後地図の上でコースをたどって確認して、今回もう一度走ってみたら自分でもビックリするぐらい完璧に理解できていた。多分これは実技だけでも理論(地図)だけでも、片方じゃなかなか覚えられないのだと思う。分かれば簡単。そうやって油断すると他のところでミスをしてしまうのが僕の弱点で、教官から注意がいくつかと、エンスト1回。まあぼちぼち順調です。


教習コースを見下ろすと、小さな箱庭の中にカーブや坂道や信号や踏み切りがあって、かわいいジオラマのように見えてきました。道路のあらゆるシーンがデフォルメされて詰め込まれている小宇宙というか・・・、盆栽の世界にも通じる人工美・・・なんて休憩時間の退屈しのぎに、大袈裟に言ってみた。


飛行機は鳥、四輪車は四足獣をシュミレートしたものだと分かるけれど、二輪車は一体どこから発明されたんだろう?あれに似ているものがない。前後の二輪は、走れば安定するけど止まると倒れる。そして後ろに進むのは苦手。また、1人か2人しか乗れないし、余計な荷物は持って行けない。そう考えると二輪車って世界一孤独な乗り物なんだなあ〜・・・と、これも退屈しのぎに言ってみた。


ゲームセンターのレースゲームのようなマシーンで行うシミュレーション教習というのがあって、リアルなCGの街を走りました。教習生3人で順番に試した後、教官がこう尋ねました。
「さあみなさん、他の人の運転を見ていて、うまくできていたと思いますか?どうですか??」
実は僕の後で試したヤツは、コースを間違えたり、車に追突していたのだけれど、教官の質問に対して
「え?はい、おおむねできていたと思います」と答えてしまった。なかなか初対面の人のミスをあげつらうのは勇気がいるもので、知っていながら「おおむね」という言葉で逃げてしまった僕は、・・・ああやっぱり日本人だな。もう一人のヤツもやっぱり同じ答えで、あのビミョーな空気、なかなかくすぐったかったです。

(つづく)