2008年宇宙の旅

lo-tus2008-03-21


初めて『2001年宇宙の旅』を見た時期を、今正確に思い出すことはできないけれど、2001年よりもずいぶん前だったことは確か。あの深遠な世界と(多分僕はちゃんと理解はできてないと思う)、それからビジュアルのカッコ良さに、少年だった僕は面食らいました。
「そうか2001年になれば、あんなふうに宇宙の旅ができるんだ。そりゃ21世紀だもんな!」と根拠のない期待を抱いたのも覚えています。
今2008年。日本人宇宙飛行士・土井さんが投げたブーメランが見事に戻ってきた・・・、たったそれだけの出来事が大きなニュースとして報じられるような状況なので、僕のような一般地球人には、宇宙はやはり未だ遠いところのままでした。
だからと言って、宇宙に行けないのが残念だなんて言う気はまったくありません。だた、人間って本当に宇宙で暮らせるのかどうか?その一点だけに僕の興味と空想は向かいます。
今の人間をはじめ、地球上にあるものほとんどすべてが、地球のGravity(重力)の中で生まれたもの(隕石や墜落したUFOみたいなものは除く、ね)。物質や精神や、文化や社会や、国境や戦争や・・・そんなのは全部 Made in Earth。それが地球の外に飛び出して、どんなかたちで維持されるのか?されないのか??と。
例えば地球の重力を1とするならば、火星は0.38しかないんですって。つまり自分の体重が今の0.38倍になることを考えると、これはちょっと生き方変わると思うのです。違う気分で違う生活をして、違う仕事をしたくなるかも知れないじゃないですか?
ブーメランが戻ってきたからと言って、人間が戻ってこれるかは分からない。そう、宇宙史上初めて、地球外に出る人類の未来が吉と出るか凶と出るか?そんなことは誰にも分かりません。せめてアーサー・C・クラーク博士に訊いてみたかったのですが、一昨日から博士は本当の宇宙遊泳に出掛けてしまいました。地球には永遠に戻らない旅のようです。