非情のライセンス

lo-tus2008-06-06


二輪免許を取得して3ヶ月、懸案だったバイク乗り換えをようやく実行できました。7万キロ近くをいっしょに旅した50ccのスーパーカブを下取りに出して。愛着はあったので手放すのは寂しかったけど、これは非情のライセンス。数々の記憶とともに、ここで葬ることにしました。でも新しいバイクは良いな〜(中古車ですけど)。と、変わり身の早い、非情な僕でもありました。
代わりに伴侶に選んだのがコイツ。ひと昔前のお巡りさんが乗っていたのと同系統のHONDAのマシーン。そうそう警官といえば非情な職業。以前、カブで何度か交通違反で切符を切られた時も、「いや、あの、ついうっかり・・・」なんていう言い訳をしても見逃してくれたためしが無いもんね。法とは非情なものと身を持って教えていただきました(でも本当にうっかりのときは、見逃してほしかったけど)。僕の場合正義感ではお巡りさんの足元にも及びませんが、これに乗ることになったのは何かの因果、はたまたパロディー漫画の様相で、我ながら面白がっています。
今回バイクを探した条件は、だいたい以下の3つ。125cc以下(小型限定免許なもので)、ミッション車、そしてスポーティーではなく、ましてやヤンキースタイルでもないオッチャンぽいバイク(かなりマイナーな検索条件だと思う)。各メーカーの新車のラインナップを探したのだけれど、なかなか当てはまるものがなく・・・、そんな中、中古店で辛うじて見つけ気に入ったのがこの「便利君(本名はBenlyとい言います)」。60年代にビジネスバイクとして生まれ、最近まで作られていたこのモデルも、今はもう生産停止とか。流行の移り変わりも、メーカー戦略も・・・まったく非情なものです。
さて、僕は車もバイクも運転するのは好きですが、四輪車に比べて二輪車は「ながら運転」ができません。音楽聴きながら、とか、コーラ飲みながら、とか。だから二輪車は運転に集中するしかないという、ストイックな乗り物。そして走り続けなければバランスを失い倒れてしまう、非情な乗り物。その分、自分を「無」にして風といっしょに・・・。梅雨時なので、非情な雨は心配だけど。