日曜の夜はダークブルー

lo-tus2008-07-07


昨夜、深夜にテレビをつけると突然、あの音楽王・細野さんが眼鏡に蝶ネクタイ姿で現れてビックリしました。しかも「イケない足し算 A+B・・・」などと、ぶっ飛んだギャグを叫んでいらっしゃる!!何だこりゃ?いよいよ細野さんクーデターを起こし、電波ジャック&日本征服か???と思ったのですが、違いました。BSジャパンのお笑い新番組「えいせい魂(シーズン2)」のナビゲーター役とのこと。そのまま見続けてしまった感想は・・・大したオチはなく、そんなにすごく笑えるわけではないけれど、シュールで不謹慎で教育上問題アリ、のようなコントがいっぱい。華のあるお笑いタレントは一人も登場せず、したがってどんな笑いが来るのかまったく予想できません。パロディ・コントがとても地味で、なおかつ巧妙なので、ぼんやり見てるとコントだとわからないほど。「ハリウッド俳優養成学校」など、普通のCMかと思ったら番組本編でした(見事に引っかかりました)。現実と冗談の瀬戸際のネタなので、よく噛みしめないと笑えず、2〜3回繰り返して見るほど面白くなるタイプ。全体的にかなりナンセンスですが、なかなかジワジワおもしろいので、今後期待したいと思います。それにしてもこういうコアな世界、テレビ東京以外にあり得ませんね。
日曜の夜のお笑いといえばもう一つ。こちらはNHKの「サラリーマンNEO」。大してオチないという点では、両者は似ているかも知れない。NHKさんの笑いといえば、時々アナウンサーの方が発する生真面目なダジャレが伝統芸能として息づいています。しかしこの番組に関しては、サラリーマンの悲哀をテーマに選んでいる点はNHKっぽいとも思えますが、笑いの質自体は「らしからぬ」感じ。個人的には「喫茶80's」などは、あまりのばかばかしさに笑ってしまうし、「世界の社食から」とか純粋に企画として面白い。ああいう番組をNHKさんががんばって取り組んでいる・・・という姿勢自体、またコントのようで可笑しみもありますね(ただし公共の電波に乗せるほど国民の役に立つ番組かどうかは、一度国会で議論する余地がありますが)。
さて、いつになくテレビの話題を書きましたが、こうしてみると日曜の夜にこの2つのお笑いタイムが続いているのは果たして偶然でしょうか?いや、これには日曜の夜の独特の気分が関連していると思います。それは、僕も労働者の一人として分かりますが、「あーあ、また月曜日が来るのか〜〜〜・・・」と、最も気分がダークブルーに染まる時間帯。そこでこのような番組を見ることは、休日モードから現実の社会に戻るためのワンクッションとなって良いのではないかと思いました(というか最後の悪あがき?)。いや、本当は朝起きたらやって来るであろう真面目な社会にこそ、一番笑えるネタが詰まっているものだな〜・・・という予告編としてのお笑い番組なのかと・・・。