綱渡り

lo-tus2009-08-31

今日は朝から歴史的な政権関連のニュースが続いてまして、そんな中で、ふとこんな海外の話題を目撃。

命知らずの綱渡り=ドイツ(時事通信
独最高峰ツークシュピッツェでケーブルカーのケーブル上を歩くのはスイス人の綱渡りパフォーマー。目もくらむ高度差348メートル、995メートルを渡り切った。前日は悪天候で中止に追い込まれていた(30日)

先日、映画「MAN ON WIRE」を見たばかりだったので、つい気になってしまいました。見てくださいヨこの写真。ホントに世の中にはとんでもないことに命をかける人がまだまだいるものだなと感心。確かに山に連なるロープウェイは絶景だし、パフォーマー魂を刺激するにはもってこいの建造物かもしれない・・・なんていう気持ち、僕には分かりませんけれど。きっと、あのようなパフォーマーはロープを見るだけで渡りたくなるのでしょう。渡ることが必然のように。

綱渡り、それは異次元への一人旅。
サーカスの演目でも重要な位置にある綱渡りは、常に観客を引き付ける孤独なパフォーマンスです。また、ほかの演目と異なり、一瞬芸ではなく緊張が持続する。そして移動を伴うところに根本的な魔力が潜んでいるのではないか?と僕などは思います。出発点Aから到達点Bまでの移動、三次元の立体の世界から1次元の線の世界への意識の移動、地面から空中へと浮遊するバランス感覚の移動・・・。いくつもの「移動」が多重化して、観客を別の世界へ導く水先案内人。彼の目は、移動(=旅と言ってもいい)の果てに立ち現れる、まだ見ぬ風景を追っている。

さて今日は朝から歴史的な政権関連のニュースが続いてまして・・・しかしながら政界だけは「綱渡り」じゃダメなのでしょう。まるで対極のもののように感じます。ちゃんと地に足のついた政治ができるかどうか??今はドイツの山の上よりも、日本の自分たちの足元に注意を払う時期かも。