姉妹都市のシネマ

lo-tus2009-09-07


ほぼ、初秋の風物詩となった感のある「京都駅ビルシネマ」。今年も7階まで登ってきました。駅の屋外エスカレーターで上へ上へ進むとき、必ず風が吹いているのですが、その風で秋を確認するというのが、僕にとっての年中行事です。
さて今年のテーマは「姉妹都市映画祭」。京都の、9つの姉妹都市のある国々からいろんな映画が来ています。しかも今回はラインナップがスゴイんです。「甘い生活」「8 1/2」「地下鉄のザジ」「博士の異常な愛情」それから「火の馬」も!自分の映画遍歴における最重要作がズラリです(涙)。全部スクリーンで観たい・・・でも時間が無いのでどうしようか・・・と思案中。悩んでいても致し方なく、せっかくなのでまだ観ぬ映画から観よう、ということで昨日観てきたのがアントニオーニ監督の「赤い砂漠」。舞台はイタリアの工業都市の港町。殺伐とした街が人を飲み込んでいくような話。街が一つ人格を持っていて、それが人の精神に影響するんだなと思いました。
ところで、京都がこんなにたくさんの都市と姉妹都市提携をしていたとは今回初めて知りました。その事実はともかく、どうして都市同士は「姉妹」なんだろうか?べつに「兄弟」だっていいじゃないかと思いませんか??これは不思議です。それじゃあ都市間で、姉と妹の区別はあるのだろうか。また姉妹都市姉妹都市は姉妹でありえるか??・・・とかね。
つまるところ、やっぱり街というのは女性格のほうがしっくりいくものだなと思うのです。
その理由はと申しますと・・・
●人を受け入れる包容力があるところ
●人を染める影響力があるところ
●日々変わっていくところ
●きれいに飾るところ
●ものを生むところ
●素っ気ないところ
●離れると懐かしくなるところ
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映画を観るとき、映像やストーリー追うのと一緒に、その舞台の街の様子を眺めるのも、映画のもう一つの快楽です。