宝塚散歩

lo-tus2009-09-22

休みを利用して宝塚に行って来ました。と言っても歌劇じゃありません。ファンの方にはすみませんが、あの歌劇の魅力が僕にはまだよく分からなくて・・・、というかまだ一度もちゃんと最後まで通して見たことがないんです、実は。
今回の主な目的は手塚治虫記念館を見ることと、それからあとは何ということはなくて、単なる秋の散歩です。仕事や遊びで何度かは来たことがあったのですが、こうしてゆっくり散策するのは意外と初めて。天気が良くて空気もきれい。ワクワクしながらスタート。
宝塚は、明治時代ごろまでは何の変哲もない山間の農村だったそうですが、阪急電車の鉄道&レジャー構想により発展してきた街。街には、有名なタカラヅカ歌劇と、その影響下にあると思われるヨーロピアン・ハイカラテイストが漂い、かと思うと隣接する温泉では名物・炭酸せんべいがあり、また一方では平成になってつくられた手塚治虫記念館など漫画の聖地としての一面もあり・・・、まあとにかく一言では言い表せないような、いろんな文化がミックスされた街です。何年か前につぶれてしまったけれど、この上にまだ遊園地もあったんですから大変です。兵庫の山の中に急にこんな街が開けているのは不思議な気もしますが、武庫川の流れや周囲のなだらかな山々が風光明媚で、お伽話に出てくる桃源郷のような雰囲気がしないでもないなぁ・・・と思うのでした。

(写真左)
手塚記念館の歩道には、いろんなキャラクターの手形・足形があります。写真は「どろろ」と「百鬼丸」。この隣にあったブラックジャック先生のゴッドハンドに重ねてみると、僕の手よりも一回り大きかったことが判明。
(写真中)
武庫川の対岸から見た宝塚歌劇場。裏手から遠目に見ると美しい建物です。なのに正面入り口に行って、切符売り場に近づこうものなら、もう緊張してしまうのはなぜだろう?あ、これは僕自身の内面の問題です。自分自身「清く、正しく、美しく」なれたとき、この緊張感から解放されるのでしょうか?
(写真右)
何年か前まであった遊園地は、今は住宅展示場に。しかしメリーゴーランドだけはそのまま保存され、何組かの家族連れを乗せて今も回っていました。完全に周囲のモデルハウスよりも目立ってしまい、どこかシュールな雰囲気。このメリーゴーランドの夢々しさは、宝塚そのもののアナロジー・・・なんてね。

帰りに阪急電車に乗ると、宝塚音楽学校の生徒さん(未来のスター?)と思しき二人の女性が隣のシートに座られました。二人ともショートヘアで、きっちり分け目をつけた男前スタイルで、双子のように同じ髪形をされていたのですぐに分かりました。この生徒さん達はもしかすると、普段の会話でもミュージカル風なのだろうか?どこか遠くを見つめるよな眼差しで突然歌い出し・・・と期待したのですが、ぜんぜんそんなことはなくて(当たり前ですが)、ごく普通の会話をしてはりました。