shutter

lo-tus2009-11-05

久しぶりにフィルム式のアナログカメラを持ち出して外に出ました。(写真右)これは、20年ぐらい前に自分で買った初めての一眼レフ。当時はお金がなく(今もですけど)中古品で購入したので、その時でも十分に古いものだったのですが、今は更に古くなっています。絞りだけオートで、シャッタースピードやフォーカスは手動式。
ファインダーを覗いてピントを回して合わせるという動作をしばらくやってなかったので、その動作自体がとても懐かしくなりました。よく昔の歌を聴くとその当時の自分のことを思い出したりしますが、ピント合わせをする動作で、このカメラを提げて街をブラブラしていた時期のことを思い出したりしました。
最近のデジカメに慣れ切った僕の指にとって、こういうカメラは1回シャッターを押すときの重みが違いますね。ちょうど毛筆で字を書くときいつもより背筋が伸びるような、あれに近いかも。よって、構えてからシャッターを押すまでの時間が変に長くなる。シャッターの「パシャン」という音は、習字作品に捺される落款のごとく、何か取り返しのつかない記憶が刻印される音。その音は、古いカメラほど気持ちよく響くように思えるのは気のせいでしょうか?もしシャッターの音が、安直な電子音とかになったなら、カメラの魅力も半減するでしょう。「ハイ、チーズ!」なんていう電子的な人の声などもっての外。