正面衝突

lo-tus2009-11-12

今日、京都市中心部の街中の路地をバイクで走っていたときのこと。十字路の交差点に差しかかろうとした時、ちょうど左右から自転車が走ってくるのが見えました。右のほうからは50歳前後のおばちゃん、左のほうからは女子中学生。お互いよく似た赤い自転車で、左右対称のように距離を縮め、やはり交差点に入ろうとしています。なので僕は道を譲ろうと一旦停止して待っていたところ・・・事故は起こりました。二つの自転車が交差点に入った瞬間そのまん中で、僕の目の前で正面衝突したんです。ガシャンと音がして女子中学生のほうがほとんど倒れた状態になりました。
幸いケガは無かったようで、お互い「ごめんなさい」「スイマセン」と声を掛け合って、体勢を立て直していました。大したことなさそうなので僕もそのまま立ち去ることに。危なかったけど、大事に至らず本当に良かった良かった・・・
と言いたいところですが、ちょっと待ってください。よく考えてみると何であんな事故が起こりえたんだろう?と不思議になってきました。
そもそもそこは、直線の道路で見通しは良いはず。交通量が少ない上にお互い無理なスピードは出しておらず、避けることが十分にできたのではないか?と。どう見ても事故が起こりそうな状況ではないにもかかわらず、正面からぶつかってしまったという不可解な事実を僕は一体どう受け止めればいいんだろう???
事故の原因を考えるならば「半径1メートルの法則」というのが当てはまるかもしれません。それは「夢見がちな少女と、恐いもの知らずのおばちゃんは、自分の周り半径1メートルしか見えていない」という法則。最近学会でも注目を集めている(かどうかは知らない)この法則が証明された事例と言えるかもしれませんね。つまり、お互いの自転車に気がついたのは1メートルの距離に詰まってからだった。それじゃあ事故は避けようがありませんよね。いやホントに、道路を走るときは望遠モードで気をつけていただきたいと思います。
しかし、もう一つ気になっているのは、二人の自転車がよく似た赤い自転車だったこと。もしかしてあの二人は、同一人物の過去と未来の姿かも。あの交差点が時空の交差点で、ぶつかったことがきっかけでお互いの魂が入れ替わり、もう一度過去を生きたりまだ見ぬ未来を生きたり・・・。なんていう昔の大林宣彦監督の映画みたいなSF的展開もアリかなと、勝手に想像してしまいました。