物欲

lo-tus2009-12-18

日頃「必要以外のものはなるべく買わない!」というふうな、つつましやかな生活をしている私ですが、そういう決心が崩れる場面が時々、というかかなり頻繁にあります。あれもほしいこれもほしいと物欲に支配されるには・・・ある条件が重なった時が危ないということが、だんだん分かってきました。
その条件というのは・・・・・
●条件1 お祭り空間
例えば蚤の市、天神市に弘法市、それから洋服のセールなどもそう。年に一度とか月に一度というふうに、○○市とか○○フェスタと銘打って大量の品物が並べられ、お祭りとして盛り上がる空間には、人をハイにするパワーがあります。安ければ尚更。「お祭りなんだからいいじゃないか」と、日常の金銭感覚を歪めてしまうんですね。
●条件2 希少価値
そんなお祭り空間で心に引っ掛かった品物が、普段なかなか出会えないもの(一点ものとかビンテージもの)だったりすると「今買わないと、もう二度と巡り会えない」という錯覚に陥ってしまうところ。冷静に見ると大したことのないグッズでも、キラキラと輝いて見えて、つい過大評価したくなるもので。なんとかそれを買うための理由を考え始める。
●条件3 連れ買い
お祭りには1人で行くよりも、2〜4人ぐらいで行くほうが断然多いわけで、実はこれも買い物を盛り上げる要素。だいたい1人では見逃しそうなものもでも、4人もいれば誰かは引っ掛かりますからね。誰かが「これいいなあ!」と言い出すと、本当にいいもののように見えてくるから不思議。そして、お互いに触発し合って、競うように買い物が増えていくというパターン。「みんなが買ってるんだから、自分だって買う」って、変な理屈をひねり出すことに。

上の写真は先日訪れた「アート・ダイブ」で購入したスーベニールさんのオブジェ。ニューヨークで見つけた何気ない雑貨や日用品を、こんなアートにしてしまうのは才能ですね。「アートフェスタに仕事仲間と4人で行き(実際仕事でした)、たまたま見つけた一点もの」ということで、まさに3つの条件をクリア。このオブジェ、中身は方位磁石、誰かが使った部屋の鍵、地下鉄の切符と、特に役に立つものではありませんが、心魅かれるアイテムが詰まっていたので衝動的にいただきました。実用性があるか無いかに関わらず、なんだか手放せそうにない、不思議な魅力を放つアイテムに出会うのも、そんなお祭り空間のチカラでしょう。