YMOハ カワル

lo-tus2007-02-05

首の長い、某ビールのCMでYMOが集合。お三方によると「バンドやってた頃よりも、今、一番仲いいよね」とのこと。この感覚、何となく分かるような気がします。昔は許せなかったことでも、今は許せるようになっていること多いから・・・。例えば子どもの頃は、僕も人並み(以上?)に親には反抗しましたが、今は離れて暮らし昔を振り返れば、「あの時はすいませんでした」という感じ。こういうことって誰にでもあるでしょ?
いやいや、なんだか話が逸れそうなので・・・、そうそうYMO。どんなバンドでも、特に個性の強いメンバーが集まるバンドでは、それぞれの葛藤、対立は必然だし、それがグループの活力になっているものです。続けているうちにメンバー脱退があり解散がありで、時代とともに、そしてミュージシャン個人の進化とともに寿命をまっとうするのが本来の姿。極端な話「華々しいデビュー作、セカンドで最高傑作、サード以降どんどん荒んでいく・・・」っていうのが健全なバンドの姿だと僕は思っています。仲良しサークル的な馴れ合いバンドじゃつまらないでしょ?
さて、今回のCM用に作られた『RYDEEN 79/07』を聴きましたが、良かったです。1979年のオリジナルの『RYDEEN』は、アナログのシングル盤が家にあって、聴き比べてみるとお三方の変化が端的に感じられます。79年の『RYDEEN』はパキパキ・ピコピコ尖ってた。そんな時代でした。2007年のエレクトロニカ風『RYDEEN 79/07』は、まろやかでコクのあるearthyな曲。YMOハ カワル。今、バンドとしては存在し得ないYMOなのに、一旦三人集まれば、こんな曲が作れるなんて・・・、世界でも稀な“アフターサービスバンド”だと思います。
それにしてもバンドは、というか人間関係全般ですけど、やっぱり「付かず離れず」ぐらいが一番良いなと・・・。理想です。