パリ・ドアノー

lo-tus2009-02-24


先日京都伊勢丹ロベール・ドアノー写真展「パリ・ドアノー」を見てきました。軽妙洒脱にパリと人々をとらえた彼のスナップ、約200点が一堂に。
シャネル、ボーヴォワールジュリエット・ビノシュのような有名人から、そのへんのオッチャン、コドモまで、パリに住む(あるいは訪れた)老若男女の表情が、みんな等しく自然体でとらえられているのが面白かった。


人が街を育てるのか?街が人を育てるのか?そんな疑問を抱きました。
多分両方。街は人間が創るもの。創られた街は、逆に今度は人の意識の中に侵入し始める・・・。すると街は生き物のようにアイデンティティを持ちはじめ・・・その時々で恋人として、友達として、敵として、親として、子どもとして・・・パリは愛しい人(あるいは憎々しい人)と同じような存在になっていく。


そんな懐の深い街に抱かれているせいか、人々の表情はどことなく無防備です。ちなみに、右上の写真のおじいさんはエッフェル塔観光でしょうか?溶けかけのグニャッとしたソフトクリームと、やたら幅の広いダブルのスーツが見逃せないポイント・・・。