2009-01-01から1年間の記事一覧

目覚まし

昨日は少し朝寝坊をしてしまい、慌てて身支度をして仕事場に向かいました。こういう朝のバタバタは一日中尾を曳くもので、なんとなく落ち着かずソワソワした日になりました。その夜、「明日こそは寝坊などすまい」と誓い、目覚まし時計をセットしようとする…

日蝕

「日食」は昔は「日蝕」と書いたそうです。「日蝕」のほうが、文字の雰囲気が断然恐ろしい気がします。だって、いつも空にある太陽が・・・、今まで昇らなかったためしが無い太陽が蝕(むしば)まれるのですから、並大抵のことではありません。今でこそ科学…

かけがえのないもの

『かけがえのないもの』というタイトルだけ見ると、説教臭い人生訓かと思いますが、しかしこの本、そんなもんじゃなかったので本当に楽しく読むことができました。それどころか養老先生、「師匠」と呼ばせていただきたくなるほど、世界の見方が面白い!今の…

Shadows and Light

最近ジョニ・ミッチェルの1980年のライブ盤「Shadows and Light」を聴いていたところ、BS放送でそのライブ映像が放映され(このアルバムは映像作品にもなっている)、嬉しい偶然にほくそ笑んでいます。彼女の奏でるクールなメロディー、サウンドが、僕は生理…

砂漠の音楽

「Paris, Texas」はヴェンダース監督1984年の有名な映画。好きな映画で何度か見ているのですが、ものすごく音楽の効果も絶大だった作品として記憶に刻まれています。ライ・クーダーのスライドギターの乾いた叙情。あんな音を出せるギタリストは他にいません…

フーテンの美学

正直なところ今まで、「男はつらいよ」シリーズにはほとんど興味がなく、直視したことがありませんでした。しかしこの映画、やはり日本人として一度は見ておくべきではないだろうか?と思い立ち、今回なんと1969年のシリーズ第1作がリバイバル上映されるとい…

自分に「?」

ボーナス時期が近づいて、新聞雑誌などではよく「ボーナスの使い道は?」といったコーナーを見かけます。すると決まって「自分にごほうび!」などと、旅行、グルメ、ジュエリー系の使い道を挙げるOLの方々がいらっしゃる。いやもうまったく、それはそれでう…

電気温泉

路地裏を歩いていると、「電気温泉」という大きな看板が目に入りました。昭和の香りを色濃く残す、よくあるサビレ気味の銭湯で、本名は○○湯というごく普通の銭湯。 昼間だったのでお風呂気分でもなかったけれど、そっと中を覗いて見ると、半襦袢にステテコ・…

検索と物色

先日の日記では中古店について考察しましたが、なかなか忙しくてゆっくりショッピングをしているヒマなんて無いことだってあります。しかし最近は便利なもので、そんな時でも大抵のものはインターネットで手に入る。インターネットで物を探すのは「検索」。…

中古店にて

突然ですが、中古レコード店や古本屋さんって、落ち着きませんか?何となくモノを眺めていられるし、店員の方も「売る気満々」ではなく何となく座っている。お互いの「何となく」な間(マ)がいいのかもしれないなと思います。特に、店の奥の山積みの本の狭…

Jackie Brown

「オレのベストムービーだから見てくれ」と、知人から渡されたDVDがこれ、タランティーノの『Jackie Brown』でした。ちなみにこの映画は、Amazonの解説によると「70年代に伝説の映画と称された『コフィー』などの黒人アクション映画のヒロイン、パム・グリア…

ブラブラと歩いて駅に向かう途中、見つけたのはツバメの巣。 雛が大きくなっていて、狭いところにすし詰めですが しかしあの子達はそんなことには構ってはいないでしょう。 親鳥が来た時の、あの全開の口を見れば分かります。 自分の頭よりも大きいぐらいの…

中原よ・・・

ニュースによると、山口市が「中原中也」(山口市出身)の名前を、特許庁に商標登録の出願をしたそうです。現在山口市内では中原中也の名前のついたお土産物が多数あって、もし特定の民間業者が商標登録してしまうと他の業者が使えなくなって困る。それにイ…

見えない戦いあるいは共生

先日、夜中に原因不明の腹痛に襲われ眠れなくなり、翌朝さっそく病院に駆け込みました。「とりあえず検査をしてみないと原因はわかりませんね」とドクターに言われるまま、数日後に胃カメラを飲むことに。胃カメラは2回目ですが、あれだけは本当に苦手です(…

Magical 30 Minutes

最近気に入って聴いている音盤のうちの1枚がこれ。Fitness Forever『Personal Train』。‘陽気なイタリアン’4人組みが繰り出す「ウルトラポップアルバム」は、ほぼイントロだけでロジャニコやバカラックの子どもたちなんだとすぐに分かるし、そのまま聴き進ん…

デパオク

百貨店の地下食料品売り場は「デパ地下」として定着して常に賑わっていますが、僕がもうひとつ興味が有るのが逆にデパートの一番高いところ、つまり屋上。略して「デパオク」です。右の写真は京都・四条河原町の某○島屋の屋上です。小雨模様だったこともあっ…

田植え

連休は、田舎で田植えをしてきました。実は毎年恒例なんですけれど。ただでさえ気持ちのいい季節ですが、5月の水田ほど気持ちいい場所はないのではないかと思っています。新緑はまぶしいし、花が咲いているし、鏡のような田んぼの水面が風でキラキラさざ波を…

モノに溺れて

今ごろこんな話題を書くのもなんですが、先日初めて大阪・鶴浜のIKEAに行ってきました。ま、もっともこのブログの場合、旬の話題にコメントすることがほとんど無いので「今ごろ」もなにも関係ないんですけど・・・。オープン当初はエライ人出だったようで行…

4月のあれこれ

★桜が終わったあとは、パーティーの後のように乱雑に散らかっています。まさに、祭のあと。天から降りた花は地へと還る、これ絶対の理。宴は常に短いものです。花の咲いた明るくフワフワした街を夢遊病者のように歩くのも良いけれど、今はすっかり落ち着いて…

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ

最近みなみ会館では「生誕100年記念 淀川長治の愛した映画たち」という企画をやってまして、これがめっぽうおもしろい。先週は「かくも長き不在」、今夜は「スモーク」という作品を見てきました。どちらもとても良い映画で、淀川長治さん、恐れ入りました。 …

BRUTUS仏像

この表紙を見て素通りは出来ません。買わないわけにはいかないでしょ?「国宝 阿修羅展」が開催されていることもあって、今また、阿修羅君は「時の人」、いえ「時のブツ」になっています。本の中身は有名どころの仏像が網羅的にポップな感じに紹介されていて…

Cafe Lotusの社会人心得講座

4月が近づき、新入社員向け「社会人のためのビジネスマナー講座」などという企画をいろんなメディアで見かけます。ちょっと読んでみると、例えばあいさつは笑顔で大きな声でとか、お辞儀の仕方は会釈15度、敬礼30度曲げるとか、電話が3コール以上鳴ったとき…

Harmony

春分の日は茶道の先生のお招きにあずかり、西陣・粋伝庵にて茶道体験をさせていただきました。と言っても僕は座って何種類かのお茶とお菓子をいただいていただけなのですが・・・。その場の雰囲気は感じることができて、物珍しく新鮮な体験でした。ありがと…

おしゃかさん

昨日3月15日はお釈迦様の命日で(旧暦では2月15日だそうですが)、とても懐かしい絵を見てきました。その絵というのは、自分が生まれ育った家の近くのお寺で、3月15日に掛けられる4枚の「掛け軸」。お釈迦様の涅槃図、地獄絵図などが本堂の中に披露される、…

音の海

本の帯に「1889年、ドビュッシーはジャワ音楽に魅せられた。以降、音楽は、異文化、自然、環境の放つ音と対峙し変容していく。・・・」とあって、ドビュッシーもジャワ音楽(ガムランなど)もファンである僕としては、さっそく興味をそそられる本でした。 著…

もう一人の自分

仕事の用件でAさんに電話すると「あれっLotusさん、さっき○○に居ましたよね?もうそっちに戻られたんですか?」などと不可解なことをおっしゃる。 僕は「へっ!?いや、僕は今日はずっとここにいるんですけど・・・」と事情を説明したのですが、それじゃあ…

氷の世界

2年ぶりにひらかたパークのスケートリンクへ遊びにいってきました。やはりブランクがあると感覚を忘れていて、最初リンクに踏み込んだときは、何とも言えない恐怖感があります(2年前もそうでした)。リンクの縁に設けられた「手すり」だけが、世界一頼もし…

パリ・ドアノー

先日京都伊勢丹でロベール・ドアノー写真展「パリ・ドアノー」を見てきました。軽妙洒脱にパリと人々をとらえた彼のスナップ、約200点が一堂に。 シャネル、ボーヴォワール、ジュリエット・ビノシュのような有名人から、そのへんのオッチャン、コドモまで、…

Computer World

今月は僕の脳内では「手塚治虫大回顧展」が大々的に行われているわけですが、そこから枝葉が伸びるように、もう一つ回顧すべきものが出てきました。それは元祖テクノポップ、クラフトワーク。手塚作品の中でも、未来を描いた漫画、例えば「メトロポリス」と…

密室。

「密室」というのは、身の回りにありそうでありません。職場なら周りに仕事仲間がいるし、自宅なら家族がいます。自分の部屋に一人で閉じこもることはできても、やはりどこかで家族の気配や隣のお宅や道路の気配を感じながら過ごすことになります。なんとな…